たったひとつの冴えない惑星

懐かしのSF小説をネタにしたブログ

デューン砂の惑星 アラキスの救世主「ポウル・ムアドディブ」は行く!

超大作SFシリーズ「デューン」は

 

フランク・ハーバート編が全6作 全作邦訳済み

 

1、デューン砂の惑星(1965年)

2、デューン沙漠の救世主(1969年)

3、デューン砂丘の子供たち(1976年)

4、デューン沙漠の神皇帝(1981年)

5、デューン沙漠の異端者(1984年)

6、デューン砂丘の大聖堂(1985年)

 

ブライアン・ハーバード編は全12作 うち邦訳されているものは

 

1、デューンへの道 公家アトレイデ(2000年)

2、デューンへの道 公家ハルコンネン(2001年)

3、デューンへの道 公家コリノ(2001年)

 

残り9作は残念ながら未訳ですが、ほぼ毎年新作が書かれていたと言う人気作でした。

2014年後は新作なしなので、いったん完結したのでしょうか?

 

50年間、二世代にわたる労作にして、SF史上最高傑作とも言われる大作です。

 

目次

 

 

1、惑星アラキスと希少物質メランジ

 

遥かな未来、宇宙に進出した人類の壮大な物語です。

 

人類の項星間飛行に絶対必要となる希少物質メランジは、宇宙で唯一「惑星アラキス」で産出されていた。

 

アラキスにおけるメランジの採掘権を巡って、ハルコンネン家とアトレイデ家は対立するが、これは宇宙皇帝バディシャーの罠であった。

アトレイデ家のレト公爵はハルコンネンの罠に嵌り殺害される。

アラキスの主となったハルコンネンだが完全に皇帝の支配下としての地位にとどまり、アラキスは皇帝の直轄領となる。

 

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2、レト公爵の二人の子

 

レトは未婚だが妾にレイディ・ジェシカという女性がおり、二人の子がいた。

ポウル・アトレイデとエイリア・アトレイデの兄妹です。

 

この物語は主にポウルが砂漠の民フレーメンと共に成長し、その主導者として惑星を超えた宇宙規模の大革命を成し遂げると言うスペクタクル・ロマンです。

超能力少女風のエイリアもかっこいいです。

 


デューン砂の惑星(上)新訳版 (ハヤカワ文庫SF) [ フランク・ハーバート ]

3、20世紀の邦訳版について

 

いかんせん、読んだのは高校時代でして、その期間を開けて砂丘の大聖堂までは読んだのですが、15年かけました。

 

当時は石ノ森章太郎の表紙絵と挿絵が賛否両論で、仮面ライダー(コミック)と大差ないキャラに拒否反応を起こした人も多かったようです。

その漫画家の人気で売り上げは伸びたとは思われますが、重厚な内容とは程遠い軽いタッチのキャラ絵でした。

キャラ絵を見て現代版スペースオペラかと勘違いして買っては見たものの、難しい用語や複雑な未来社会の設定に投げ出した人も多かったようです。

 

とは言っても、高度な文学にライトな絵を挟むことで、がっかりしつつもちょっと救われながら読んだことも確かです。

 

すでにお亡くなりになったベテラン翻訳家の矢野徹さんですが、残念ながら今一つでした。

人気シリーズでしたが、忘れられるかもしれないなと思った時・・・

 


デューン砂の惑星(中)新訳版 (ハヤカワ文庫SF) [ フランク・ハーバート ]

3、デビッド・マシューズのアルバム「砂の惑星

 

70年代にクロスオーバーミュージックの編曲家として注目されていたピアニスト、デビッド・マシューズが1977年に当時のクロスオーバーミュージシャンを集結させて作った大作です。

LP時代ですから両面で36分ですが、A面には組曲デューン、B面にはスターウォーズの新アレンジなどSFテーマの小曲を並べたものです。

 

組曲デューンは今聞いても素晴らしい出来です。

壮大なアラキスの風景が広がり、サンドワームではエリックゲイルの不思議系ギターソロが聴けます。

そして、クライマックスの一曲「ムアドディブ」は勇壮なメロディからデビッド・サンボーンの感動的なソロで物語を盛り上げました。

 

このアルバムをループしながら砂の惑星を再読したものです。

 


David Matthews - Dune (Full Album) 1977

その後、デビッド・マシューズは「マンハッタン・ジャズ・クインテッド」を」結成し一躍、時の人となります

 


デューン砂の惑星(下)新訳版 (ハヤカワ文庫SF) [ フランク・ハーバート ]

4、衝撃の映画化

 

当時はSF映画の情報などほとんど出回りませんでした。

まあ、自分がテレビも雑誌も読まないつまらない若者だったせいもありますが。

 

ある日、街を歩いているとどっかで見たような俳優がでっかい看板で「デューン砂の惑星」とあるではないですか。

マジで驚きました。

なんと、その足で映画館に入っていったのです。

当時は映画は途中から観出して一周半して観終わるのが普通でした。(時代がばれます)1984年。

 

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素晴らしい映画ではありました。当時のレベルでは。

しかし、あの「砂の惑星」の壮大な物語は、わずか2時間に収まるはずはありません。

それでも、映像化されたアラキスの都市群、大沙漠、そして何よりも巨大な「サンドワーム」(シャイ・フルド)に圧倒されて大満足でした。

当時は「神皇帝」を読んだ直後だったので感激もひとしおというところです。

 

チープではありますが、それでも大作ハリウッド映画ですし、監督はデビッド・リンチですからマジものです。

なぜか音楽にはブライアン・イーノTOTOが起用されました。まあまあです。

 

ちょっと短すぎたので再編集長尺版が作られました。

私はこっちのほうが好きなのですが、監督名は「アラン・スミシー」(だれも責任を取りたくない場合の偽名)になってますねw

 

5、その後の映像化

 

この記事は第一部「砂の惑星」に限るものなのですが、映像化のデータだけは書いておきます。

 

デューン砂の惑星Ⅰ テレビドラマ版 265分 (2000年)

 

デビッド・リンチ版の2倍以上の長尺のリメイク版。

テレビ版と侮るなかれ。

米テレビドラマはハリウッド映画以上のものも多いんです。

 

デユーン砂の惑星Ⅱ テレビドラマ版 266分 (2003年)

 

沙漠の救世主と砂丘の子供たちの映像化です。

3話中後半2話が砂丘の子供たち。

レト2世とガニマが映像で観れるなんて、感激です。

 

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6、まとめ

 

アメリカ人が選ぶ史上最大のSF小説デューン」の第一部「砂の惑星」でした。

実際は第二部「沙漠の救世主」とつながっているので、読む場合は一気に読んだほうがいいですね。

 

そしてカタルシスは第三部「砂丘の子供たち」で炸裂するのです。

 

現在絶版のものも多いですが、ゆっくり待って人生かけて読んでも悔いはない超大作です。

 

私も20年かけましたので。